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『EISENBACH GAP DELUXE』のルールと『BLOOD AND BRIDGES』のルールとの相違(2)

 前回の『EISENBACH GAP DELUXE』のルールと『BLOOD AND BRIDGES』のルールとの相違(1)を書いてから時間が経ってしまいました・・・。

 今回はルールブックにしたがって「○○項」と書く箇所が多く、ゲームを持っていない方は「ルールブックないから分かりづらい」ですがご容赦のほどをm(_ _)m

 1.3.4.2項THIN-SKINNED AND UNARMORED VEHICLESでは軽装甲車両と非装甲車両について規定されています。しかしもみじまんじゅーには非装甲車両は登場しません。EGDではTOW Jeepが登場します。さらにもみじまんじゅーでは1.3.4.6項で架橋ユニット(架橋戦車)に関する規程がありますが、EGDには規程そのものがありません。

 1.3.5項ではSUPPORT WEAPONS(支援火器あるいは支援武器)が規定されています。EGDでは歩兵部隊が携行するタイプの武器しか登場しませんが、もみじまんじゅうーでは装甲部隊が携行するタイプの武器が追加されています。

 3.2.1項はあるターンにおいてフォーメーションマーカーを引けずに活性化しなかったユニットがあったときの処理に関する規定です。もみじまんじゅーでは次のターンに1つをカップに戻す他はすべてのEndマーカーを手元に残しておき、活性化できなかったユニットがすべて活性化すれば、手元に残したすべてのEndマーカーをすぐにカップに入れることになっています。

 もみじまんじゅうーのルールブックによればこれは『EISENBACH GAP』(『EISENBACH GAP DELUXE』ではない)からの明白な変更点であるとのことで、実は『AMERICA CONQUERED』までずっと同じルールが踏襲されています。手元に『EISENBACH GAP』がないので『EISENBACH GAP』でどのように規定されていたのかについては確認できていません。ただしもみじまんじゅうーにおける記述は必ずしも分かりやすいものではなかったようで、BGGなどでも何度か3.2.1項の解釈について質問が挙がっています。

 それに対してEGDでは1つのEndマーカーを手元に残すことが書かれています。しかしこれはターン終了を判断することに照らした場合問題を生じることになるのではないかと考えられます(ただし3,2,1項を最後まで読めばデザイナーが「どのように処理することを主張しているのかは明白なので結局は問題ないのだろうと考えています)。以下、その理由を書いてみます。

 WAWの各ゲームではフォーメーションマーカーを引くことで部隊を活性化させてさまざまな行動を行うシステム-いわゆるチットプル・システム-を採用しています。カップなどの中に部隊を活性化させるフォーメーションマーカーとEndマーカーを入れておき、Endマーカーが引かれたらターン終了になります。ただしEndマーカーは通常2つ入っており、2つ目のEndマーカーが引かれたときにターン終了となります(1.7.2項)。3.2.1項は上に書いたように、あるフォーメーションマーカーが引かれる前にEndマーカーが2つとも引かれてしまったときの救済措置-2ターン連続で活性化できない悲しい^^;状況を引き起こさないための-であるわけです。

 しかしながら、いくつかのシナリオではEndマーカーが3つ使われます。ただしこの場合でも2つ目のマーカーが引かれた時点でターンは終了すると考えられます。というのは、先に挙げた1.7.2項の例外規定がルールブックのどこにもないからです。となると何が起こりうるのか。もみじまんじゅーから『AMERICA CONQUERED』までのルールではカップに戻されるのは1つですので、先のターンに活性化できなかったフォーメーションは必ず行動できます(2つ目、3つ目のEndマーカーをプレイヤーが持っているので)。しかし『EGD』のルールではカップに2つ戻すことになるので、運が悪ければEndマーカー2つを先に引いてしまって2ターン連続であるフォーメーションが活性化しないことが起こりうるわけです。

 実際には3.2.1項後半で前ターンに活性化できなかったすべてのフォーメーションが活性化されるまでEndマーカーをカップには戻さない旨が書かれていますので、おそらくデザイナーのMARK H. WALKERがEndマーカーが3つ使われる場合があることを見落としたのではないかと考えています。

 5.2.3項と5.2.4項は内容は同じですが、もみじまんじゅーとEGDとでは見出しが異なっています。

 もみじまんじゅーでは6.1.5.1項でINPROVED POSITIONSに関する規定が追加されています。

 6.3項は突撃戦闘に関する規定です。EGDでは6.3.1INFANTRY ASSAULT BONUS VERSUS VEHICLESとして1項設けられている内容が、もみじまんじゅーの方では6.3項で一緒に規定されています。そのためにもみじまんじゅーの方はやや分かりにくい構成だったのですが、EGDでは分けられた結果分かりやすくなっています。

 もみじまんじゅーとEGDでは砲兵による支援はすべて盤外砲撃として処理されています。どちらの陣営がどの支援を何回受けられるのかについてはシナリオに書かれています。EGDではHE、SMOKE、FASCAM、CHEMICAL、DPICMの4種類が規定されており、もみじまんじゅーではこれらに加えてMLRS STRIKEが使えます。

 もみじまんじゅーではその他、近接航空支援(9.5項)、AIR COVER(9.6項)、JAMMING(10.0項)が追加されており、さらに戦場における不確定要素を表わすためにBATTLEFIELD CHAOS(11.0項)が導入されています。

 BATTLEFIELD CHAOSは、シナリオで指定されている場合CHAOSチットをフォーメーションチットに混ぜておき、CHAOSチットが引かれた場合「何かが起こる」ようになっています。ちなみにCAOSマーカーを引いた際にどのようなイベントが発生するのかについては、大きくは、もみじまんじゅー、『THE UNTOLD STORIES』、『AMERICA CONQUERED』でそれぞれ異なる他、シナリオによっては特別ルールで内容が指定されている場合があります。

 コアモジュールの変遷をたどると『EISENBACH GAP』がシリーズ第1作として登場して、『BLOOD AND BRIDGES』、『THE UNTOLD STORIES』と続き『AMERICA CONQUERED』が出されて、長らくBackorder状態であった『EISENBACH GAP』がその拡張モジュール『DEATH OF THE 1ST PANZER』とニコイチで『EISENBACH GAP DELUXE』として再登場して今に至ります。『THE UNTOLD STORIES』は現在Backorder状態であり海外でも再販を望む声があるようです。

 リプレイについてはTeddy立川さんがblog『ボソッと言ってみる。』で、TOROさんがblog『TROOPERS』でぐちーずさんがblog『THEN WHAT?』で取り上げられています。ぜひご覧下さい。で、ここからが本題・・・

 もしやってみようかなと思われた方がみえたとして「どのコアモジュールから始めればいいのか」という話になるわけです。現在入手困難な『THE UNTOLD STORIES』(海外オークションや海外のゲームショップサイトで見かけることがありますが「日本までの輸送費も考えた場合、価格的にどうなのよ」と思われるのではないかと)は外すとして、もみじまんじゅー、EGD、『AMERICA CONQUERED』の順番かなぁと。ゲーム自体の難易度はそれほど高くはないのでどれから始めてもいいのですが、先にも挙げたようにEGDにはヘリは出てくるものの攻撃機が出てこないので、どうせなら攻撃機も出てきてしかもそんなに航空機に関するルールも複雑ではないもみじまんじゅーいかがっすかとおすすめしようかなと。またEGDに出てくるのがソ連軍、西ドイツ軍、アメリカ軍であるのに対して、もみじまんじゅーではさらにイギリス軍も出てくるのでその点も悪くはないかなと。

 ルールブックの完成度では『AMERICA CONQUERED』が1番と個人的には思っているのですが、もみじまんじゅうー、EGDと比べてややルールの量が多いので『AMERICA CONQUERED』はとりあえず後回しでもいいかなと。また『AMERICA CONQUERED』はタイトルを見れば分かるように舞台が西ヨーロッパ(というよりも西ドイツ)ではなく北アメリカです。出てくるのもソ連軍、アメリカ軍はお約束としてチリ、メキシコ、ニカラグア、キューバ、ベネズエラといった中南米諸国、カナダ、イギリス、フランス(NATO陣営)です。サンディニスタ民族解放戦線という言葉が心の琴線に触れた人にはお勧め・・・・・・なのか?^^;

 『AMERICA CONQUERED』のルールブックの後ろにはどの兵種にはどの弾種や攻撃方法が使用できるのかがまとめられていて、非常にありがたい(一部間違いがあります)のですが、それ目当てに『AMERICA CONQUERED』をまず買いましょうとまではいえませんね。

 もみじまんじゅう-を一押しするのはLNLのゲームサポート誌(でいいんだよな)『LINE OF FIRE』#4にもみじまんじゅう-の拡張モジュール『BALTIC FURY』が付いていることもあります。タイトルから分かるようにWP陣営のバルト海方面への侵攻を扱っています。デンマーク軍、ポーランド軍が登場することに加えて、もみじまんじゅーより後のコアモジュールで追加されたルールの一部が導入されていることでもみじまんじゅう-からのステップアップにもいいなと思います。
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